ご挨拶
会長 佐久間 一郎
令和7年度より、長瀬清会長の後任として、女性アスリート健康サポート北海道(FAHSAH) 会長を拝命致しました。
本会は、2019年5月に北海道医師会長であった長瀬清が会長となり、発足致しました。当時、女性アスリートの健康問題・ヘルスケアが日本体育協会でも取り上げられるようになり、以後、スポーツドクターを含む日本体育協会公認指導者の再認定研修会の研修必須項目となりました。しかし、都道府県レベルで、女性アスリートのヘルスケアを婦人科医・非婦人科医・スポーツ栄養士・薬剤師・理学療法士等のメディカルスタッフが組織化され、それぞれの専門性を生かして女性アスリートの啓蒙・指導に当たる団体は、ほとんどありませんでした。
そのため、そのような団体を北海道で設立できないかと、当時北海道医師会常任理事で女性医師の指導的立場におられた産婦人科医で、時計台記念病院院長(現 カレス記念病院次席院長)の藤井美穂先生と私が、長瀬清医師会長に相談に伺いました。すると長瀬先生は、「数日後に高橋はるみ知事(当時)に面会するので、その際にお話をしてみる」ということになりました。 北海道知事の後押しもいただき、長瀬先生が会長となり、北海道健康づくり財団を事務局として、全国に先駆けて2019年5月に設立されたのが、「女性アスリート健康サポート北海道(FAHSAH)」です。
FAHSAHは発足以降、北海道医師会、北海道産婦人科医会、北海道内3大学産婦人科教室、北海道薬剤師会、北海道栄養士会等が中心となり、北海道スポーツ協会等の行政にも後援をお願いし、三國雅人先生が幹事長となられ、毎年開催される研修会や女性アスリートへの医事・栄養・ドーピング指導・相談を行って参りました。
私自身は循環器内科医で、1983年に札幌逓信病院(当時:現NTT東日本札幌病院)に勤務していた際にサッカーの1級審判員を目指しておりましたが、同院の整形外科医医長で北海道のスポーツ医学の創始者であられた菅原誠先生のご指導で、日本スポーツ協会公認スポーツドクターを取得致しました(2期生)。スポーツドクターとして最初に拝命した業務は、1986年2月に開催された第1回冬季アジア大会での日本選手団のチームドクターでした。大会期間中札幌プリンスホテル内の選手村に宿泊しましたが、同大会の日本選手団のキャプテンは橋本聖子現日本スポーツ協会会長でした。
FAHSAHは北海道の女性アスリートの健康維持・健康増進を支援するために産婦人科医や管理栄養士などが中心となり、多業種が協力して道内外の関連団体とも連携、情報交換しながら活動して参ります。スポーツドクターの資格を持つ道内の産婦人科医に関する情報提供、スポーツ栄養士との面談やスポーツと食生活に関する情報発信等を介して、女性アスリート自身、指導者、保護者、教員の方々へ、選手の健康問題に関する知識と理解を深めていただくための啓発活動などを通し、部活動の学生さんや一般のスポーツ愛好家の方々から、オリンピックレベルのトップアスリートに至るまで、道内の女性アスリートの健康維持・促進を支援致します。
皆様にはFAHSAHとその活動を有効にご利用いただくとともに、ご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
2025年7月1日
産婦人科医 から
競技スポーツやフィットネス、チアなどに熱心に取り組んでいる皆様、月経不順や月経痛、コンディションの悪さに困っていませんか。「スポーツについても理解のある産婦人科にかかりたいけれど、どの病院・クリニックを受診したらよいのかわからない」という声にこたえられるような窓口が2010年代後半まで道内にも他の地域にもほとんどありませんでした。そんなお声に少しでもお役に立てないかと現会長や様々な方々にお願いし、お力添えを得て『女性アスリート健康サポート北海道』とこのホームぺージがつくられました。当会が発足してはや5年を過ぎました。まだまだ不十分ではございますが、産婦人科医の検索だけでなくスポーツと女性の体調、コンディショニングと食事などについて情報提供できるようなページの充実や会合(セミナー)の開催も考えていきたいと思っております。『女性アスリート健康サポート北海道』が皆様の生活とスポーツに役立つよう努めてまいりますので、婦人科受診の際や体調管理に当会とホームページをご活用いただければ幸いです。
幹事長 三國雅人
栄養士 から
女性アスリートの皆さん、毎日きちんと食事を摂っていますか。目的に向かって怪我無く競技を続け、より良いパフォーマンスを目指すためには、しっかり食べて身体を動かすエネルギーを補給してあげることが大切になります。また、食べることは必要な栄養素を体内にとりこみ「身体をつくる」「生命を維持する」「成長する」ということだけでなく、自身から続く未来の子供の健康にも繋がっていきます。
私達栄養士は、皆さんが健康で競技を続けていくため、スポーツと栄養の関わりについて情報発信や、無月経など女性アスリート特有の問題について産婦人科医と共に取り組んでいきたいと考えています。
現在、1日でも早く皆さんのお役に立てるよう、準備を進めています。準備が整い次第ホームページにてご報告させていただきますので今しばらくお待ちください。よろしくお願いいたします。
幹事 小山奈緒美
前会長 長瀬 清
近年、様々なスポーツ競技における女子選手の活躍を目にするようになり、北海道にゆかりのある選手も度々その活躍が報道されております。その一方で、これまであまり取り上げられることのなかった女性アスリート(学生、社会人、一般スポーツ愛好者を含む)の健康問題、特に女性に特有の月経や愛分泌の異常、貧血、摂食障害などについても指摘されるようになってまいりました。スポーツ界や医学界でも徐々にこの問題を重視して対応する動きが出てきている中で、この度 2019年5月8日、「女性アスリート健康サポート北海道(FAHSAH)」を設立いたしました。このような会がつくられるのは全国の都道府県の中でも早い方ではないかと思っております。
北海道の女性アスリートの基本的な健康維持、促進を支援するために産婦人科医や栄養士などを中心として、様々な職種が協力し道内外の関連団体とも連携、情報交換しながら活動してまいります。
婦人科受診に悩むアスリートの方々へスポーツドクターなどの資格を持つ道内産婦人科医に関する情報提供、部活動やスポーツと食生活に関する情報発信、学生さんや選手自身、指導者、保護者、教員の方々への女性アスリートの健康問題に関する知識と理解を深めていただくための啓発活動などを通して部活動の学生や一般のスポーツ愛好家の方々からトップアスリートに至るまで、道内の女性アスリートの健康維持、促進を支援いたします。
皆様には当会とその活動を有効にご利用いただくとともに、ご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
2019年5月8日